法曹への道 ~その先へ~

予備試験・司法試験合格の現弁護士による主として法律系資格の勉強法に関するブログです。受験時代に苦労・工夫したことや今苦労していることなどを踏まえお伝えしていきます。

【司法試験、予備試験】2月の過ごし方

こんにちわ、やきなすです。

 

少し間が空いてしまいましたが、今回は5月に試験を控えた方に向けて、

この2月をどのように過ごすべきか

ご提案しようと思います。

 予備試験の受験を控えている方(ある程度勉強が進んでいる方)へ

 

まず、予備試験の最終合格を目指す場合、5月に短答式試験があります。

それに合格すると、7月に論文式試験、10月に口述試験という形です。

 

2月くらいになると、

「そろそろ短答式試験対策に特化して勉強しよう」

と考える方もいるかもしれません。

 

しかし、私見では、2月はまだ短答式試験の勉強に集中する時期ではありません

 

では、何をするか、

それはもちろん、論文式試験に向けた勉強です。

 

合格率のデータからも明らかな通り、

予備試験は(司法試験も)、論文式試験が天王山です。

 

ですので、時間の許す限り論文式試験の勉強をすべきです。

 

私は、予備試験を受験した年の2月は、とにかく答案を書きまくりました

予備試験の問題は1問70分かかりますが、1日で7題解いていたと思います(それに加えて解いた後に模範解答を読んだりしていたら、ほぼ1日使うことにはなりますが、、)。

大切なのは、複数の科目を勉強するということです。

 

試験は全科目での総合勝負です。

得意科目を重点的にやりたくなる気持ちは分かりますが、直前期は満遍なく勉強することが大切です。

 

1日で7科目分答案を解けば、1日で予備試験の出題範囲となる法律科目を全てカバーできます。

さすがに毎日1つ当該科目の答案を書くと、その科目の「型」が見えてくるというか、感覚が掴めてくるので、ぜひやってみてください。

 

なお、論文の書き方がわからないという方は、過去の連載をご参照ください(↓)。

 

yubensensei.hatenablog.com

yubensensei.hatenablog.com

yubensensei.hatenablog.com

 

 

もちろん、そんなに時間を作れないという方もいると思います。

そんな方でも、この時期はなんとか複数科目(最低2科目)の勉強を1日のうちに行ってください。

 

1日1科目しかやらないと、次にその科目に回ってくるのは来週ということになってしまいます。

これでは、なかなか知識や答案の感覚を定着させるのは困難です。

 

まとめると、今年5月に試験を控えている予備試験受験生は、

今は論文式試験の勉強を1日複数科目行う

というのがオススメです。

 

ちなみに、論文を解いたら、必ず自分がベースとしているテキストなどに戻って、出題された論点とその周辺の知識を再確認するくせをつけておくとなおよいと思います。

 

また、このタイミングで出会った全く新しい知識(予備校などのテキストに載っていない知識)は、基本的に覚える必要はありません

合格した経験からわかりますが、そのようなマイナー論点は、合否に影響しないからです。

 

怖いかもしれませんが、捨てるところは捨てて、ぜひ基本・基礎を徹底する勉強を心がけてみてください。

 

 司法試験の受験を控えている方へ

 

司法試験についても、基本的には上記の予備試験の勉強と変わりません。

ただ、司法試験は1問に2時間かかるので、さすがに毎日7科目分というわけにはいかないと思います。。

私は、①公法系+選択科目、②民事系、③刑事系という形で3つに分けて、答案を書いていました。

 

また、答案を書くのとは別に、毎日全科目分、論証の見直しだけはやっていました。

 

論証を通して見直すことで、毎日全科目に触れて、知識を忘れずに定着させることができるので、これは答案を書く勉強と同等かそれ以上に大切だと思います。

 

この時期は寒くて体調も崩しやすく、大変だと思います。

上記はかなりストイックな理想論ですが、調子がよくない日や気分が乗らない日もあると思います。

そんなときはあまり無理をせず、自分を労ってあげてください。

 

詰め込みすぎてパンクするよりも、長い目で見て、楽しく勉強を継続することだと思います。

 

目の前の勉強、と思うと辛いですが、

これが試験の合格につながり、

そして憧れの職業に就いて活躍する自分を作り上げるのだ

という未来を思い描いて、

そのために毎日やるべきことを、コツコツとやっていきましょう!

 

 

<今回の名言>

「絶えずあなたを何者かに変えようとする世界の中で、自分らしくあり続けること。それがもっとも素晴らしい偉業である。」