弁護士は本当に稼げないのか?! -AI時代を生きるための魅力的な職業
こんにちは、やきなすです。
昨今は、弁護士になっても就職先がない、仕事がないなどと言われたりすることがあります。
また、AIが台頭してきて人間の仕事はなくなっていくとも言われたりしています。
果たしてこれは真実でしょうか?
たしかに、AIが進化して、人間の仕事はここ数年で劇的に変わってきており、これからもそれは避けられないと思います。
しかし、AIによっても奪われにくい仕事はあります。
例えば、あなたが仮に友人と喧嘩して、暴力をふるって怪我をさせてしまったとします。裁判になって、裁判官がロボットだったらどう思うでしょう…?ロボット裁判官が言い渡す判決に納得できるでしょうか?あなたがものすごく反省していて、裁判でそれを一生懸命伝えたとして、ロボット裁判官がきちんとそれを汲み取ってくれているのか不安にならないでしょうか?
きっと納得できないですし、そんなロボットに杓子定規で裁かれるなんて、不安で仕方ないですよね。
裁判官だけでなく、検察官や弁護士も同じだと言えます。
ロボットに自分の弁護を任せたいと思う人はいないでしょうし、ロボットに起訴されたら溜まったもんじゃありません。
たしかに判例の検索などはAIの得意分野かもしれません。
しかし、法律家の仕事とは、最終的には人と人との関わり合い、人情や思いやり、人の気持ちをくみ取る力が欠かせないのだと思います。
その意味で、裁判を担う裁判官、検察官、弁護士の仕事というのは、AIが発達した現代であっても、なくなりにくい仕事と言えます。
なお、有名なドラマですが、弁護士の魅力についてより理解できるので、まだご覧になっていない人は、ぜひおすすめです↓
このような話をすると、少し詳しい方は、
「でも今の現実は、司法試験の受験生はどんどん減っている。それは業界の魅力が薄れているからではないのか?」
そんな風に考える人がいるかもしれません。
ピーク時は約5万人いた司法試験の受験生が減少しているのは事実です。
この理由はいくつかあると思いますが、ひとつは、司法制度改革によって司法試験の受験資格が設けられたことが大きいと言えます。
法曹界に多様な人材を確保するというこの改革の趣旨自体は首肯できるものですが、
それによって設けられたロースクールは、廃校が相次ぐなど、決して順調に機能しているとは言えない状況です。
でも、これは制度上の問題が大きいのであって、弁護士をはじめとする法律家の仕事の魅力は変わらないということは、裁判を一例に前述したとおりです。
さらに、司法試験の受験生が減少しているということは、単純に、
合格しやすいということです。
つまり、憧れの弁護士や検察官、裁判官になることも十分に現実的な選択肢として検討できるのが、今の時代であるということが言えます。
さすがに政府もロースクール制度の見直しは進めているようで、近々、法学部3年+ロースクール2年の5年で司法試験を受験できる法曹養成コースなるものを提案する改正案も提出される見込みのようです。
法曹養成、5年一貫コース推進 大学を1年短縮 文科省案 :日本経済新聞
私としては、ロースクールに通わずとも司法試験の受験資格を獲得できる
予備試験
を強くおすすめします。
私でも合格できたのですから、正しい勉強をすれば、大学在学中に予備試験・司法試験に合格することも十分に可能です。
予備試験については、予備校にお世話になることがよいと思いますが、この点については過去の記事もご覧になってください。
ちなみに、弁護士はまだまだ十分に稼げる仕事です。私の周りの弁護士で就職難に苦しんでいる人や、生活がカツカツといった人はおらず、むしろ普通のサラリーマンよりよほど裕福な暮らしもしていると思います。
今こそチャンスですので、一歩を踏み出して、法曹界を目指す人が増えてほしいと願っています。
今回の記事が少しでもみなさまの参考になれば幸いです。
<今回の名言>
「人間が人間として生きていくのに一番大切なのは、
頭の良し悪しではなく、心の良し悪しだ。」